みずいらずの夜

ひさしぶりにグリとグラとわたしだけの夜。
きぢが一人旅をすることはほとんどないからね。
グリとグラとお話していると、
ふと、きぢと一緒に暮らす前の1人と2羽の生活感を思い出した。
小鳥とわたしの日々。
今はきぢにいろいろと頼ることが多いけれど、
あの頃はグリとグラにいろんなことを打ち明けていたな。
楽しかったよ。すごくうれしかったよ。悲しかったんだ、なんて。
アパートの扉をあけると、そこでいつも平和に待っていてくれる小鳥たち。
よき理解者であるのは、なにも人に限らなくていいと教えてくれた。
グラは今、翼を病んでいて、毎日ただただ見守る日々。
昨日は、翼から出血してしまい、さらにそこを自分でかむものだから、
首にカラーをつけてもらいに、いつもとは違う動物病院にいってきた(いつもの病院は休みだから)。
そしたら、グラはカラーを死ぬほどいやがって、あばれるものだから余計に傷をおってしまった。
昼につけてもらったんだけど、夕方には見てられなくて外してあげた。
グラはやっとほっとして、平和な顔に戻ったんだ。
小鳥たちにとって何を選択するべきのか、小鳥たちの幸せはどこにあるのか、
たくさん考える日々。
「一緒にいてくれてありがとうね」何百回この言葉を、グリとグラに言ったことだろう。