夢で会う


眠る前に「コニー、夢に現れて!」とお願いしたら、ほんとうに現れてくれた。
タン、タン、タンと畳を走る足音が、はっきりと耳に残っている。
夢の中のコニーはまだ本調子ではなく、走り終わった後横になるコニーを癒すように何度も撫でた。
夢というのは幻の場所ではなく、眠っている間に訪れることができる生と死の境界線のない世界だと思っている。
だから、そこにはグリとグラもいるし、グスクもいるし、コニーもいるんだ。
手のひらから砂がこぼれるように去っていったコニー。
思い出すひとつひとつのコニーの仕草が愛しくて泣けてくる。
人はどうして、あの時に戻りたいとか、愛しく思い出して悲しくなるのかな。
過去、今、未来、すべての瞬間にあの子はいるのに。