リモーネとブルーノ


リモーネが家に来てこの5月で3年。
そのうち、1年半は先輩グリ姉さんと一緒に過ごした。
グリ姉さんは気が強いから、リモーネはいじめられないかと心配だったけど、案外ふたりは仲良よしになって、グラなき後のグリ姉さんのよき仲間だった。
そして、小鳥と人との関係をグリ姉さんに教えてもらい、やがてグリ姉さんも旅だったんだ。
あれから1年半。1年前にはウサギのコニーも旅立って、後輩ウサギプイザーがやってきた。
いつも穏やかで幸せそうなリモーネだけど、時々寂しくなるとグリ姉さんの写真の前に行く。
そして、写真のグリにチュッとキスをする。
そんなリモーネをみて、新たに小鳥友だちを迎えようと思ったんだ。
そして、そこで出会ったのがブルーノ。
ブルーノと小鳥屋さんで会う前から、きぢが「今度くる子はブルーノだ」って名前を決めていた。
最近、動物を選ぶのはきぢの役割。「リモーネとよく遊びそうな子」がブルーノなんだって。
新しい鳥を迎えたら、2週間は隔離して育てる。病気など持っていた場合、先住の鳥さんにうつらないように。
この日、初めて少しの時間だけ、リモーネとブルーノは対面した。