心の食堂

世界一の炒飯

家から歩いて20分くらいのところに、老夫婦がやっている食堂がある。
ここの料理は、わたしにとって「ぬちぐすい(命の薬)」なんだと思う。
ふーチャンプルーとか、味噌汁とか、カレーとかチャーハンとか、沖縄の食堂ならどこにでもあるメニュー。
だけど、どれを食べてもじわーっと優しさとおいしさが染みわたってくる。
いつも料理をかみしめながら「この店が世界で一番お気に入りだなー」と思うのだ。
もちろんもっとおいしい料理を作るお店はたくさんあるけれど。

派手なところも、エゴも見栄もなく、ただひたすらに料理を作る。
ミシュランにも載らなければ、雑誌でも取り上げられない地味な営みの中にキラリと光るなにか。
わたしもいつかこんな風に仕事ができたらいいな。