うしろ髪を引かれて。

目が悪くなってから、顔を隠そうとするうしモカの後ろ姿

東京に出発する日、先週から庭で療養中のうしモカがぐったりしている。
うしモカの喜ぶであろうごはんを用意したけど、食べない。
座るのもだるそうなうしモカをおいて、1週間も留守するなんて私もつらい。
どうしたものかと、庭にたたずんでいると、大家さんが「どうしたの?」って。
今から東京に行くけど、ネコが具合悪くて心配なのだと伝えると、「大丈夫よ。コトリさんが悲しんでると、自分も変な気持ちになるさ。心配はしないほうがいいよ、大丈夫。なるようになるさ~」って、門の向こうでにっこり笑ってガッツポーズ。
いつも大家さんはいいことを言う。

よこになるうしモカをしばらくさすってた。
また会おうねというと、しっぽをぱたぱた。
らいしゅうかえってくるよといえば、しっぽをぱた。
病院にいこうといえば、しっぽ動かず。
身体がだるいから、しっぽでこたえてくれたんだね。

後日談:私が旅立ってから2日後くらいからメキメキと回復していったという。私の姿が見えなくなって、甘える人もいないからきっと自己治癒力全開に頑張ったのだろう。