はたきを作る物語

おそらく「はたき」を作品として作りたいと思ったのは、2〜3年前にさかのぼる。
どうしてそう思ったのか、きっかけは思い出せない。
けれどその時から「日日是はたき」というフレーズは頭の中を巡っていたんだ。

「掃除は大切」。

それはいつも思う。家にいても、職場にいても。
だからといって、身辺がいつもきれいかというとそういうわけではない。
だって、ホコリって一日もすればうっすらと積もるし、部屋の片隅にはホコリのたまが生まれている。
一日中掃除ばっかりしているわけにはいかないし、そう広くはない家でも隅から隅までなんて全然手が回らない。

だけど一本のはたきが、何かを教えてくれるかもしれない。
すぐに忘れて通りすぎてしまう何かを。

ということで、夏が過ぎ私の「はたき作り」は始まった。
みんなに伝えたい思いをぎゅっとつめて。