一夜明け、うしモカとのお別れ

うしモカが亡くなって一夜が明けた。
ほとんど眠れない夜を過ごした。
うしモカと夢で会いたくても、眠れやしない。

昨夜のうちは、うしモカをどこに土葬するかって話しになっていたけれど、お金はかかっても火葬してもらうことに決めた。
午前中に、ペット火葬の業者さんがうしモカを引き取りに来てくれた。
うしモカを見送って、漢方薬局屋さんに遅刻して出勤。

仕事中も、うしモカを思い出すと泣きそうになって、急いで考えないようにして、でも頭は寝不足でフラフラでやっとこそさ過ごした。

首里駅を降りて家に帰る道、がまんしていた涙と思い出があふれ出て、泣きながら家に帰った。
いつもバイトから帰ると、うしモカが坂道や家の前にいて出迎えしてくれるんだよなーって思いながら。
むろん、うしモカの姿は見当たらない。

隣を歩く時は、歩調を合わせてくれてたな。
勝手口を開けると、屋根の上をドタバタ歩いてすぐに降りてきてくれたな。
洗濯干していると必ず脚の間にゴロンと横になって甘えてきたな。
畑で草を抜いていると、うしモカがぴったり寄り添ってきたな。
首里城が燃えた日も一緒に庭にいたな。
明け方、うしモカのパトロールの声で起きたな。
なにもかもうしモカだな。