ネコたちとのかけひき


最近、ついネコの話題になってしまうが、グスクが昨年の4月にいなくなってからしばらく「鳥たちの庭」になっていたのだが、半年くらい前からまた「ネコたちの庭」になりつつある。
子猫(推定生後半年)のうしモカの登場で、またネコたちとの距離がぐっと縮まった。
大人ネコのマイケルやミケランは、時々現れては庭でご飯を食べたり、昼寝をして、割とすぐまたどこか違う場所に移動するんだけど、うしモカはこの安全で平和な庭がお気に入りのようで、グスクのように最近では常駐している。
ご飯を時々あげるのはいいのだけど、ノラ猫という関係なので、ある程度自立してもらわないとこの先が不安。家を長く留守にすることもあるし、いつ引っ越しするかもわからないのだから。
うしモカにはいつも「あんたね、狩りをしないといけないし、他にごはんをもらえるところをいくつか作っておかないと、私は心配だよ」って言い聞かせている。
で、数日前、いくら「ニャー、ニャー」言っても、ごはんを要求されてもあげないことにした。そしたら、諦めて狩りに出たり、外に遠征に行くと思ったから。
だけど、この日はマイケルやミケラン(うしモカの母)まで庭にずっといすわって、一日中寝ているの。「今日はごはんはないんだから」って心を鬼にして、でもチラチラと庭のネコたちの様子を見てたけど、出て行こうとしない。自分がおなかがすいてごはんを食べるたびに「私だけ食べて」と申し訳なくなったり。
夜ごはんにアジの干物をきぢと食べた。アジの骨と頭を持って庭に出ると3匹はまだいて、喜んでそれを食べた。少ししかあげてないけれど、マイケルもミケランもすぐに庭を出て行った。まるで根くらべしていたみたい。
で、問題のうしモカはどうかっていうと、急に元気になって「狩り」を始めたんだ。草の中に飛び込んで、何かを捕まえて、転がして食べている。たぶんとかげかな。
「ほら、僕はごはんをもらっても、ちゃんと狩りだってできるんだから心配しないでよ」と言わんばかりに。ネコたちには、私の心のなかはお見通しかもね。
ああまた心の距離が縮まってしまったじゃないか。