あおさん

この子は、うちの庭では「うしモカ」。
隣のマンションの駐車場では「あおさん」。
そして、きっと他にも名前を持っているのだろう。

あおさん、と呼んでいる男性は、うしモカの大好きな人。
その人のバイクの音が聞こえると、一目散に駐車場に駆け寄る。
「いつも青空の下にいるからあおさんって呼んでいます」って。

そんなあおさんことうしモカは、今うちの庭で療養中だ。
1週間くらい前から体調をくずし、ご飯を食べな日が続いていた。
でもここ2日で少しずつご飯も食べられるようになった。

キャリーに入ってもらうこともできず病院には今のところいけない。
私にできることは、食べもので健康になってもらうこと。
健康食も大切だけど、まずはうしモカに食べたいという気持ちを持ってもらわないと。

で、わかったことは、マグロやカツオなどの魚味より、チキン味がお好みのようだ。
でもカツオブシの香りは好き。
鶏の胸肉とふやかしたカリカリとカツオブシ少しをミキサーですりつぶす。
うしモカ特製流動食のできあがり。

プイザーの調子が戻ったと思ったら、今度はうしモカが。
網戸越しに、うしモカが眠るのを見ていたら「もしかしてうしモカも看病してもらいたかったのかな」とか思ったり。

家に入れてあげられない分、うしモカにしてあげられることは何かといつも考える。
ノラ猫の世界は過酷で自由だ。

インコのブルーノが「うしモーネ」とつぶやいた。
だから、新作「うしモーネ」を今作っている。
インスピレーションをくれる動物たち。