プイザーはおなかよわい子

ゴールデンウィークの間ずっと、プイザーの調子が悪かった。
食欲が減り、牧草をあまり食べなくなり、ウンチが小さくなり、不揃いになり、動きがだるそうになり。
いつもの「胃腸鬱滞(いちょううったい)」というやつだ。

ウサギの胃腸は体の中で占める割合が大きい。
つねに何かを食べていて、胃腸は動き続けなれば危険な状態になる。
だから、他の動物のように、ちょっと食欲がないからしばらく様子をみるというのはできない。

病院に4日連続かよって、点滴を打ってもらい、家では胃腸を動かす薬を飲ませた。
すると、徐々にご飯を食べる量も増え、走りも軽快になり、なんといっても楽しげな雰囲気になってきた。

プイザーは、いつも楽しそうに部屋の中をかけ巡る。
時々「ヒャッホー、ご機嫌だぜ」ってジャンプする。

弱ると、なんとも言えなくおもーい空気になる。
そんな私も動物たちが弱ると、とたんに悲しく重い気持ちになる。
「あなたが元気なくしたら、動物たちはどうする」と、きぢや大家さんに励まされる。
そう、そうなんだけどねって、レッドチェスナットを飲み始める。

動物たちが弱ると「動物たち限定でもいいから私に癒しの力をください」と神様に祈る。
そっと手を当てるだけで、痛みや腫れがひくような、そんな力。
これがあれば、病院に連れていけないノラ猫や野生動物を助けられるじゃないか。