グリはせめません

グリに悪いことをした。
夕方、キャベツをあげた時、いつにもましてたくさん食べるなと思った。
ふと鳥カゴをみるとグリのエサ箱がない。
朝あたらしいエサにいれかえたつもりだったのに。
グラのほうをみると、グラのカゴに2つエサ箱がはいっていた。
つまり、グリは夕方までエサなしですごしていたんだ。
「グリ~、ほんとうにごめんね」とあやまった。
それをみていたきぢが
「グリはけしてコトリちゃんをせめません。
コトリちゃんは、グリに手をかまれた時しかったけれど」と。
そうだ3日前に、グリのカゴを移動しようともちあげた時、
グリに不意打ちに指を数秒間かまれて、
痛さと、飼い鳥に手をかまれたショックで、
わたしはグリをせめたんだった。
「どうしてそんなことするの?」って。
グリにエサをあげると、グリは無言でガツカツと食べていた。
食べ終わったグリは、いつもとかわらないまっすぐな瞳で、
わたしをみあげていた。やさしいのねグリ。