天井裏のお客さま

まさか3日前に日記に書いたことが現実になるなんて。
こういうのを無意識の予言というのだろうか。
日食の晩、身体がとても重く、頭がゆるんでもうおきてられず布団にはいった。
ところが、なにやら頭上でテケテケ音がする。
窓があいていて風音かしらととなりの部屋にいくと、
風もなく天井裏からテケテケ、トコトコ、テケテケ、タッタッタ。
数日前に目撃したあるシュルエットが頭によぎった。
さあ思い出してみよう。自分の書いた日記を。
「小走りに坂をのぼると、小さなネズミが横道を追い越していった。
目的があるのか、一所懸命に走っている。
いつもはどこで暮らしているのかな?
(わが家の床下じゃないといいけど)」2012-05-18(金)
一体どこからはいったんだ。間違えちゃったのかな。
なんか出口を探しているような音だぞ。
部屋の天井をすべて点検したところ、ネズミがおりてこられる穴は1個だけ。
そこをガムテープでふさいで、耳栓をして眠ることにした。
きぢに「知ってた?」ってきいたら「うん、なんとなく」って。
いつ足音に気がついたかときくと、昨日の夜かもだって。
今晩は天井裏は静かな気がする。出て行ったのかな。
大家さんに報告すると「えっ?めずらしい」ってよ。
なぜめずらしい生きものがわが家に・・・、ここは自然が豊かなところだね。
もしかしたら、ほんとうに昨晩みかけたあの子かもしれない。