保護鳥

樹にとまっている水色のインコに手を差しのべた。
手が届くか届かなかの高さにいる。
飛んで疲れたのか、時々目をつぶって休んでいる感じだった。

背伸びしてほっぺにさわると、少し首を傾ける。
手をあまり怖がってないし、手乗りインコなんだろうな。
でも、おいでって言っても手には乗ってこない。

背伸びしているので足はつりそうだし、草がたくさん生えているところなので蚊に集中攻撃された。
水色のインコは、羽根があまり飛べないように切られているようだった。

公園には、ネコもカラスもいるからこのままほおっておけないよ。
「大丈夫、怖くないよ、こちらにおいで」ってずっと話しかけていた。
でもおりてくる様子がないので、木に少し登ることにした。

飛ぶなよ、逃げるなよ。
ドキドキしながら、小さな身体をそっと包む。
保護成功。

(続く)