ナマズのオトちゃん、ありがとう

朝、水槽を見るとナマズのオトちゃんが⭐︎になっていた。
ここ数ヶ月はほとんど流木の陰で暮らしていたので、姿を見るのはたまにだったけど、最後は流木から出てきたんだね。

オトちゃんたちオトシンクルスは、水槽のお掃除屋さんと言われていて、壁や砂利、水草についた苔を食べてくれる。

のはずだったけど、オトちゃんは水槽の環境に慣れてくると、ほとんど働かなくなった(苔取りをしなくなった)。でも、それがオトちゃんだと思って、楽しく暮らしてくれたらいいと思ってた。オトちゃんは哲学者だし、いつも何かを悟っているのだろう。

オトちゃんの仲間にシンちゃんを迎えた時、シンちゃんの活発な動きに「オトちゃんも最初はこんなだった」と思ったものだ。やがて、シンちゃんも先輩にならい、流木の陰へと消えていった。

オトちゃんはいつも静かで哲学者の雰囲気だけど、早朝は油断しているのか、私が水槽の明かりをつけると、光と私の顔にびっくりして、バタバタと暴れたものだ。驚かせてしまって申し訳ない気持ちと、ちょっとおかしい気持ち。

小さな魚たちの寿命は3年くらいという。魚たちにとっての長い一生は、私から見たらあっという間。⭐︎になった子たちにいつも思うのは「うちに来てれてありがとう!また会おう!」。家の中をいつも清めてくれる水槽の仲間たち。お別れが早くて、いつも泣けてくるけど、水槽を作ってよかったなと思ってる。