沖縄に帰る、とか戻るとか、これがとうぶんの間、最後になる。
沖縄から送った荷物を、東京のアトリエと新しい住居で受け取って、これからは生活の拠点はいよいよこちらになる。
神楽坂にアトリエとして使うアパートを借りた時から、こういう流れになるのはわかっていた。
私の地元は東京だけど、たましいの故郷は沖縄なんだと思う。
今までの延長線にある現実から抜け出して、元気を取り戻すために2度も沖縄に移住した。
いつもここで、ほんとうの自分の望みを、喜びを見つけてきたんだ。そして生き返った。
前回の東京は、きぢと結婚して、きぢを新しい世界に連れ出すために、そして自分も大切なものに出会うために、出戻った。
今回もそれは同じなんけど、高齢になった両親を支えるという役割もある。
風のように身軽にかけぬけるのが得意な私にとっては、重い課題になってる。
自然から遠くなって、人と近くなっていく感覚。
あと1ヶ月の沖縄生活。ずっと宝ものみたいな時間を過ごしてきたけど、よりいっそう輝きをましていく時間。胸がいっぱい。