沖縄の親戚になった友だち

沖縄を離れることになったと伝えた時、誰よりも私の気持ちに共鳴してくれたりーちゃん。
「大好きな沖縄離れるなんて、胸が張り裂ける思いだよね」って。
最初、そう言われた時、それはちょっと大袈裟なんじゃないかなと思ったけど、引っ越しが近づけば近づくほど、ほんとにそんな気持ちになってきた。

りーちゃんも沖縄の人じゃなくて、同じ年くらいに移住してきた。
ヘアメイクアーティストとして一線で活躍していたけど、これからの未来と大切にしたいことのために、新しい世界へと移動してきた。

そして、今は沖縄の植物や自然の力を借りて、素晴らしいスキンケア商品を作ってみんなに幸せを広げている。暮らしている家も本当に素敵で、何度か遊びに行ったことがあったけど、いつもとっても美味しい手作りのごちそうを作ってくれた。

「いつでも遊びにきてね。好きなだけ泊まって行ってね。
親戚だと思って、親戚なんだから」とまで言ってくれて。

りーちゃんだけじゃないけど、この12年間で血のつながり以上に、気持ちが結びついた友だちができた。そんなふうになれるとも、なろうとも期待したことないけど、大切な友だちが気がつけば沖縄にたくさんいる。

私はここをしばらく離れるけど、ここで変わらず大切な日々を過ごすみんなの存在が私の小心を強くしてくれる。