90歳のお年寄りはiPadでペーパーレス化に成功した。
テクノロジーに慣れ親しんでおらず、『オレは紙じゃなきゃダメだんよ』と頑固な方でした。
記帳された通帳の印字を信じて、ネットバンキングを疑っていました。
オンラインで振込してモニターを見せても、『紙の振込票はないのか?!』と言われ、印刷して渡していた2004年春。
ところが2004年の冬、iPadでPDFを見ながら暮らす日々です。
電帳法が改正されたこともあり、電子書類の保存が必要と認識したことでペーパーレス化も早く実現したと思います。
iPadでZoomミーティングをしながら、同じ画面でPDFを読むのもすっかり慣れました。
銀行の振込完了記録も指で拡大して確かめています。
スマホのアプリでタクシーを配車して書店へ行ったり、電話ではなくネット通話したり。
今までのやり方に固執することなく、時代に乗ってしっかりテクノロジーを使っているんですよ。
『これはどうやるんだ?』が口癖。
さすがにフリック入力は難しいので、音声入力を紹介しました。Eメール返信の本文をしゃべって送信ボタンを押す。
電子端末を使うとき、画面下から上に指をスライドして各アプリを操作するのを完璧に覚えたときは正直うれしかったです。長い年月をかけてボタンを押すことに慣れていましたから。
スマホに慣れすぎた結果、iPadはもちろんパソコンを使うのが大きなストレスになっている方もいます。
日本は超高齢化社会になるので、デジタルが苦手なお年寄りを助ける機会も増えそうです。
アナタの街のエンジニア きぢ