個展最終日


兄さんが子どもたちを連れて個展に遊びにきた。
おいっこたっくんが選んだマフラーは、
大人が誰も選ばなかった一番渋いグレーのマフラー。
たっくんはなんであの色を選んだんだろう?
長さが2mもあるマフラーだけど、
たっくんは「みんなでこのうえでねるの」といっていた。
3人兄弟ひとつのマフラー、幸せだね。

個展最後に来てくれたお客さんは、チベットの香りがするしゃーさん。
しゃーさんには、まず、お坊さんの袈裟みたいな色にそまったたまねぎマフラーを首にまいてもらった。
「南無~」と手をあわせると、ほんとうにお坊さんにみえてくる。
写真はチーム仏道さん。
しゃーさんは、たまねぎ色ではなく藍色を選んだ。
お客さんがみな帰って、
個展開催最後の1時間は、番頭と二人でまったりと過ごした。
「今日の夜ごはんは何を食べようか~」
「けっこうマフラー売れたね」
「次はマブヤー展しようか」
なんておしゃべりをしながらも、
仕事のできる番頭は片付けの手順を考えていたみたい。
ゆっくり片付けて、神楽坂に戻ったのは午後8時過ぎ。
気が抜けたのか、おなかがすいているのか、
ふわふわとした足取りで地蔵通り商店街を歩いた。
「こういう日はちゃんとした人が作ったごはんを食べたいね」
と、洋食屋レザンでおいしいごはんを食べた。
今年一番の大仕事が終わった。