グリが旅立った長い一日。

20161106-1
「北風が吹いたら旅立とう」そんなふうにグリは思っていたのだろうか。
沖縄の夏のような暑い日々がようやく終わり、エアコン要らずの北風が吹き始めた時、グリは突然天国に旅立った。
ちょうど鳥かごに夜には小さなヒーターをつけ始めたところだった。
そして、グリが気にいって入ってくれそうなバードテントをインターネットで選んでいる時、グリの最後の羽ばたきの音が聞こえてきた。
前日には、グリのために取り寄せたご飯やミネラルが米国から届いて、「ほらご飯が届いたよ!」って、グリとリモーネの前で開封してみせたんだ。
早速、老鳥にオススメだというミネラルを3種類カゴにとりつけた。
グリはみんなわかっていたんじゃないかなと思う。
グリの決めたタイミングを全部受けとめる。
大好きなグリ。
グリが旅立った朝、リモーネとコニーを一日中フリーにした。
ケージから自由になり、自由になったグリとともに1日を過ごした。
写真はその光景。窓の向こうの縁側には、ノラ猫マイケルも来ている。
ちゃぶ台の上の白い布の中にはグリが眠っている。
みんなそれぞれの思いで過ごした。
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リモーネは、この日いつにもましてコニーのそばに寄って行った。
グリ姉さんの姿が見えなくなって、寂しかったのかな。
そして、リモーネもコニーも自由に動きまわりながらも、私のそばにいてくれた。
膝に手をかけるコニー、頭に乗るコニー。
グリ姉さんは、リモーネとコニーにいろんなことを引き継いでくれたのだと思う。
リモーネとコニーもわかっていたのだと感じるんだ。
庭に遊びに来るマイケルすらわかっていたのかも。
前日、グリのことじーっと見ていたものね。
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