自分にかえる、自然にかえる

南国沖縄もずいぶんと涼しくなって、曇りや雨の日は「ああ、この心細い感じがきた」と思うのだ。
夏の間は、あまりの暑さと太陽の力で、生きているのがやっとという感じで、日々を乗り越えて行く。
冬に近づいていく日々は、身体がほっとすると同時に、自分の気持ちの奥の方から何かがわき起こってくる。

昨年の12月といえば、東京神楽坂で「SKIPA かえる展」の開催。
大好きなカフェSKIPAの閉店を、新しい門出としてお祝いする作品展を開いた。
人生の岐路に立ったSKIPAのお二人を見守るたくさんのカエルたち。
そして訪れる人たちのそれぞれの人生。

自分にかえろう。いっときは心がチクチクしても、切なくて涙が出ても、じいっと自分の中をのぞきこむのだ。やがて心は自然にかえるだろう。