近ごろのうしモカ

うしモカは、私の前では以前と変わらない坊やみたい子なんだけど、夕方〜早朝になると活発な活動が始まる。
「ナナナ、ナ〜〜〜」って大きな声を出しながら、近辺をパトロールしている。
あの弱虫だったうしモカは、ここいらでは強いネコになってきたのだろうか。

声を上げながらのパトロールというと、偉大なるマイキーを思い出す。
最近、姿を見ていない。会いたいな。生きているといいな。

縁側で眠るうしモカを眺めながら、この2年の間のうしモカを巡るいろんなことを思い出した。
母ミケランに厳しくつき離され、自立していく姿。
まだ弱いのに大人のでっかいネコと戦おうとしてるのを、ミケランが身体を張って止めたこと。
縄張り争いで白黒ネコにコテンパにやられそうなところを、マイキーの仲裁で助かったこと。
おしっこが出なくなって、緊急で病院に運ばれて復活したこと。

外で生きるノラネコたちの生き様をこうしてのぞけることができて幸せだ。
ノラネコだって1人で大人になっていくわけじゃない。
親や先輩ネコたちに見守られ、人に助けられ、ノラネコ道を歩んで行く。

だから、外でたくましく生きるノラネコに会うたびに、心の中でエールを送る。
神様からもらった命。生ききるんだ。