月をみあげる夜

東京から遊びにきているあきちゃんと、
夜おそくに庭から空をみあげた。
あと2日でスーパームーンをむかえる月は、
雲のなかなのに強い光をはなっていた。
「うわ、なんかこわくなった」
っと、空を見上げていたあきちゃんがいった。
大きな宇宙にすいこまれるようなそんな感じ?
わたしたちの家は高台にあるから、
街の夜景と空のあいだに位置していて、
夜になると宇宙にうかんでいるみたいな感覚になる。
今にもまぶたがとじそうに眠いあきちゃんだけど、
この2ヶ月で自分に起こったことをたくさん語ってくれた。
よくのりこえたね、がんばったねという言葉しかうかんでこない。
でも、こうして笑いながら、一緒にごはんを食べたり、
おしゃべりできることは、あたりまえのようでいて貴重な時間なんだと思った。