「黄色のまち」は光の粒になった

小鳥の森モリーネでの初作品展の3日間が終わった。
住居用のアパートなので予約制にしたけれど、これがけっこうよい感じだった。
いつもある時間に来客が集中して、せっかく来てくれたのに、お話する時間があまりなかったりで残念なこともあったから。

だいたい2組くらいが一緒の時間に滞在してくれた。
今後は私と2名くらいがいい塩梅かもと思った。

絵本やイラクで撮った写真をじっくり見てくれて、感想を伝えてくれて、とっても大切な時間を過ごしたと思う。

リモーネが「光の粒をたくさん届けよう」って言ってくれたけど、私も来てくれたみんなの中に弾けるような美しい光の粒が見えた。
優しさとか、悲しみとか、温かさとか、それぞれの内側にある世界が、あのひととき、混ざり合い、境界線がとけて、一つになった瞬間がたくさんあった。

一番注目をあびた「アッサラームおじさん」の絵。
昔この絵を見たことがある人も、初めて見た人も、この笑顔がすごいインパクトなんですって。世界中の笑顔がここにある。小鳥の森を出ていく人たちも、みんなこの笑顔。
この絵はすごいかも、と今回初めて気がついた。

黄色のまちは、20年前のわたしでもある。
20年前には出会ってなかった人が半分以上と思うと、あれからたくさんの出会いがあったんだなと思う。

20年一区切り。これから進んでいく世界はまったく別の世界。
半世紀生きた。もう一度生まれる。

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