最後のお客さま

この大好きな家を引き継いでくれるお友だちはいないかなとずっと思っていた。
自分に財力があれば沖縄の家もキープしておきたかったけど、それが叶わなそうだったから。
何人かに声をかけたけどタイミングが合わず、手放すことを決めた。

出発の前日、時々行っていたレストランに行った。
夫婦でやっているお店で、いろいろおしゃべりして盛り上がった。
で、最後の最後に「明日、東京に引っ越すの」って話したらびっくりして、家の話になって、ちょうど家を探しているからみたいってことになって、12時間後には出発という前夜に小さな家族も連れてピコファミリーがうちにきた。

まだ荷物が散乱している様子を見て「明日、引っ越すんだよね?」って驚いていた。
でも、家はとても気に入ったみたいで、大家さんを紹介することになった。

その後、もう借りてがいるということがわかって残念だったけど、どんでん返しがあって、このファミリーがここに暮らすことになった。またこの家や庭に遊びに来られる!

なにより、ピコファミリーは、この場所、この家にピッタリだと思う。
子どもたちは、毎日朝日や夕陽や海が眺められて、お父さんは畑もできて、お母さんも幸せ。