スカイブルーの羽をもつブルーノがお空に戻った。
1ヶ月前一度具合が悪くなって、お別れの時かと覚悟を決めたが、ブルーノは強い心で復活した。でも、少しずつ弱くなっていくことに気がついていた。
毎日、ブルーノとヨギを外に出して、一緒に歌ったり、踊ったりして一緒にいる時間を満喫していた。
今朝、少し寝坊して、ミケランコの声で目が覚めた。
いつになくシーンとしている鳥かごのカバーを開ける時、ブルーノは大丈夫?と少し心配になった。するとブルーノは止まり木に止まってじっと踏ん張っている感じ。
すごい量のおしっこがしてあった。
掃除をして、ごはんをあげても、いつものように食べに来ない。
「ブルーノおいで」と手を出すと、いつものようにパッと飛べなくて、ずるっと落ちそうになっていたので手で包んだ。つかまれることに抵抗するブルーノが素直に手の中に入ってきた。足の力も、心臓の音も小さい気がして、そのまま両手で抱っこし続けた。
「ブルーノの体はそろそろ限界かもしれないな。今日はもしかしたら最後の日かもしれない」
と思った。
ありがとう、大好きだよ。とブルーノのお得意のフレーズを私が何度も言った。
「世界で一番かしこい小鳥 ブールちゃん」と何回も歌った。
手の中で1時間半。ブルーノは最後は少しだけ体を動かして、そして静かになった。
羽が生えてくること、飛べること、鳥にとってあたりまえのことが、ヒナの頃のブルーノにとっては奇跡みたいなことだった。
そんな奇跡のブルーノは7歳。6年3ヶ月の鳥生を駆け抜けた。
わっしょい、しょい。わっしょい、しょい。と、みんなでブルーノの最後を応援できてよかった。