ブルーノが天国に戻って3日目。
昨日は、ブルーノの身体を土に埋葬して、今日は羽根を2枚(リモーネの羽根も一緒に)、向かいの公園の大きな木の根元に置いてきた。地上と天の私たちの中継点。
木の根元にブルーノのなきがらを生けたかったけど、公共の場にそれはしてはいけないみたいだけど、羽根だけなら大丈夫。
その公園は、私が小さな頃からよく遊びに行っていた公園。当時の私の部屋の小窓からも見えていた緑の景色。それから40年以上経って、公園と家の間にある道路は2倍の大きさに拡張し、背の高い建物も増えて、公園の緑もだいぶ遮られたけど、今いる部屋の前は高速道路の出口なので建物がなく、ぽっかりと緑の空間になっている。
窓から公園を眺め、あのあたりに羽根を埋めようと目ぼしをつけて公園へ。
公園の崖を登り、山頂近くの木に辿りついた。
立派な根っこがあるので、ところどころに空間がある。
ここなら、シャベルで掘らないでも埋めることができる。
ブルーノとリモーネの羽根を根元の奥に入れて、木の前に座って景色を眺めた。
うん、私の部屋も見えて、ここならしっかり繋がれる。
見慣れた風景、小さな頃から半世紀経った今まで、いろんな私がいろんな気持ちで眺めた景色。生きてきた分だけのたくさんの光の粒が今の私にはつまっている。
だから、寂しい気持ちも全部受け止めて、光の粒に昇華していこう。
リモの旅立ちから始まって、東京への引越し、テトラーズ、プイザー、そしてブルーノとの地上でのお別れ。新しい時代への変わり目を感じずにはいられない。
産みの苦しみではなく、産みの喜びにあふれて作品を作り出していこう。