ミケランコが生きていた時、スーパーに行くのが日課だった。
ミケランコが喜んでくれそうなお魚や肉を探しに行くのだ。
お店に入ったら魚コーナーに直行。鮮度と値段とミケランコの好みのバランスをみて選ぶ。
だから、今もスーパーに行くと、魚コーナーを見ると胸がズキンとする。もうあんなに真剣に魚を選ぶこともないだろうな。
仕事中にふと思う、「もう家にミケランコはいないんだよね」って。距離が離れていても、
近くにいなくても、家に帰れば待っていてくれた。
もうミケランコも、プイザーも、ブルーノもリモも家で待っていることはない。
あたりまえのことなんだけど、そのあたりまえがなんとも幸せなことだったと感じて涙が出てくる。
みんなとの別れは十分受け入れてる。だからといって、寂しい気持ち、悲しい気持ちはまだなくならない。
ミケランコがいつか言っていた言葉。
「悲しみがなくなることはないのよ。それでいいのよ。
確かにあたたかったことを何度でも思い出す、それが虹のコチラで生きるものができることなのよ」