
首里に暮らしている時、一度だけふわふわの綿毛が飛んでいるのを見たことがある。
このふわふわの持ち主は、崎山公園のトックリキワタという木でした。
その木の周りにはふわふわがたくさん落ちていました。
少しベージュがかってツヤツヤと輝くふわふわは、種を包むもの。
かわいくて、美しくて、嬉しくて、必死になってキリがなくワタを拾い集めた記憶があります。
でもその記憶も何年前のことか、季節はいつか、はっきりしない。
あれは夢だったのかもと思ったり、でも確かに目の前にしまっておいたワタがある。
大掃除のたびに、これなんだっけ?と思うタッパーケースの中にふわふわはある。
そして、ついにトックリキワタとわたしがコラボする時が来たのだ。
「ききみみずきん」の中心部分にトックリキワタを入れて、頭を守る。
とても繊細で、才能豊かな、創造の源泉を守りたい。
トックリキワタの写真を捜索中。

