【バードル図鑑】壺屋のジョー

2016birdoll_18
この型はだいぶ前に作ったものですが、ドールにするのはわっか屋「バードール展」が初めてでした。
キツネではなく、犬です。
以前那覇の壺屋という焼きものの町に暮らしていました。
隣はやちむん工房で、ジョーという番犬がいました。
ジョーは夕方6時になると自由の身になり、パトロールが始まります。
夜に工房の前を通ると、つながれていないジョーが追いかけてきます。
昔、このあたりは泥棒が多く、ジョーは今でも「人を見たら泥棒と思え」を実践しているおりこうさんです。が、いつも会っているのに、暗闇で会うと必ず追いかけてきます。
いつもクールで、絶対にしっぽを振りません。まったく親しげになることはありません。
でも大好きでした。尊敬すら感じていました。
たった一つ作ったジョードールは、誰も買わないと思っていましたし、自分の子にしたいと思っていました。
でも実は、わっか屋バードール展の中で一押しのドールだったのです。
ところが、わりと早めにジョーはご主人様の元に旅立って行きました。
お家で飼われている犬がそっくりなんですって。素晴らしい出会いです。