ただそこにいる。

最近の私は、出勤する日以外はほとんど家で過ごし、リモーネとただそこにいる日々。
病気のリモーネを見守り、時にシリンジでごはんをあげ、薬をあげる。
手でそっと包みこみ、大丈夫なこと、リモーネが頑張っていることを褒めたたえる。
種ごはんとペレットとハーブを調合し、その日のごはんを作る。
そうしているとあっという間に1日が過ぎていく。

目に見えて何かを生み出すこともなく、ただそこにいる。

こうしている間にも、世界はめまぐるしく動いて、人々は猛烈に働き、いいことも悪いことも起きているのだろう。

病気のリモーネから、学ぶことは多い。
身体でどんなことが起きているのか、自然治癒を発動させるにはどうしたらいいか、薬ってどんな作用があるのか。
「ケアする(お世話する)ってことは、その子からもらう最大のギフトなんだ」って、かつてグラが教えてくれた。
リモーネと向き合って、自分とも向き合って、世界とも向き合って、ただそこにいる日々。