リモがいないのが不思議な朝

リモの身体を枕元において、一晩を過ごした。
リモの魂は昨日、旅立っていったとわかっているのに、いつものように三角ベッドが空っぽなのが不思議でならない。

朝起きたら、まずは体重測定。そのあと、朝食バイキング。
タネの入った袋に身体ごと飛び込んで食べたり、器に入った土を掘り返したり、床に落ちているペレットやタネを拾って食べたり。
これがリモーネ式バイキング。
胃の病気で吐き気が毎日あって、やせ気味のリモの食欲を少しでも出してもらうおうと始めた。
そして大好きだけど、ごつごつして食べると、逆流してしまうタネごはんの後は、私の手の中でシリンジからの流動食。
これで胃の痛みをカバーする。炎症を治してくれるサメミロンもシリンジからあげる。

このリモーネバイキングはリモがなくなるその日まで3年続いた。
最初は、シリンジからのごはんを嫌がって、顔をうずくめて断固拒否していたけど、1年ぐらいすると自分からくちばしをパクパクしてくれるようになった。

薬を飲んでもいっこうによくならないから、編み出した私たちなりのやり方。

これを3年間毎日2〜3回続けてきたから、リモの姿がここにいないのが不思議。
毎日の幸せなルーティーン。大切な2人の時間。