当時、出版社のWEBマガジンの編集部にフリーランスとして所属していたのだけど、隣の席になったジャーナリストのKさんとのご縁で、イラクに行くことになった。
私はジャーナリストでもないし、ずっと憧れていたけど文筆家でもない。
Kさんの取材に同行した流れの中で、「イラクに行って写真を撮ってほしい」ってことになった。
写真は、大学の時に芸術学部だったので、写真学科の授業を聴講したり、実習に参加して、趣味ではあったけど、カメラマンでのないのにそんな重要な任務を私ができるのだろうか。
それにいつ戦争が始まるわからないし、誰かが飛行機代を出してくれわけでもない上に、職も失うことになるのに、全く行く理由が見つからない。
29歳なのにまだ死にたくない。
でも、何がどういうわけか、行くことになってしまった。
というのが戦争直前のイラクに赴くことになった経緯。