後輩の仕事を手伝うワルイ先輩

後輩が、突然上司の決断に疑問を持ったので、経緯と僕の意見をもう一度共有した。
すると、はっきりした意見を持っていなかった。
人は不安になると、何もできないかもしれません。
そして、不満を言うことで、ストレスを解消しているかもしれない。

キャラメルマキアート

僕は、上司にはっきり意見する。
理由もしっかり説明する。簡潔に。
そして、反対の決断が下されても平気です。
だって、上司はさまざまな状況を考慮して決めるわけだから。
決めるのが上司の仕事だから。

後輩は、はじめ、上司に近い意見を持っていた。
反対したのは、僕だけ。
結論が出たとき、後輩はすぐ納得した。
だから、上司は後輩に仕事の指示する。
育てるために、新しいことを覚えさせるために。

数日後、後輩が僕に「あれでよかったか疑問だ」と話してきた。
だから僕は『キミは上司の決断に納得したんじゃないの?』と言う。
「ワタシが作った書類、まだ見て返事が来ないんです」と不安になっていた。
『じゃあ、待つか、催促しようよ』と即答してしまった。
後輩は、僕が上司に催促してくれると期待して話している。
なんとも他力本願で、笑えた。
反対意見を言った僕が、優しく手伝うわけがない。
自分の意見が採用されるのはうれしいけど、働くのはイヤという気持ちが見えた。

後輩がそんな考えを持ってしまったのは、僕がわるかったのだ。
今まで、あらゆることをして見せていた。
後輩が困ると、『じゃあ、僕がしておくよ』と代わって作業した。
僕は経験値が上がるなら、他人の仕事を奪う癖がある。
本当に良くないと反省し、『今、何してるの?』と話しかけることにしている。

きぢのイラスト(さとり)