グスク物語4

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<なでなでが大好きになったグスク>
グスクがいなくなって5日。
昨晩もグスクが夢に出てきた。私はグスクにごはんを一生懸命にあげていた。
グスクが最期の場所に選んだのは、ふかっとしたツタのベッド。家の壁の方を向いて横になっていた。家の中のそのすぐそばで私も寝ていた。そこにいるとは気がつかずに。
その場所を毎日、眺めている。一体、グスクはこの場所にいつ移動してきたのか、なんでいつものように塀を越えて庭に来なかったのか、雨は冷たくなかったのかな、なんてとめども無い思いが駆け巡る。
タイミングによっては、グスクのこと助けられたのかな、まだ生きられたのかな。
グスクにとってのその時が来ることは、きっと誰もコントロールできることじゃない。
動物も人も、外からどう見えようとベストなタイミングでこの世界を離れる。
それなのに、私は自分が何とかできたんじゃないかなんて時々思ってしまう。
その存在全てを尊重する、ましてや生きものが与えられた「命」の時間はそれぞれだ。
自分のちっぽけなエゴを越えて、命の源と繋がりたい。