リモがなくなって、リモを土に埋葬して、リモのカゴはそのままだけど、いつでも見えないリモが遊びにこれるように整えて、丸一日がたった。
そした、翌日の明け方。
ふと目をさますと涙がとまらない。
アニマルズがそんなわたしをじっとみつめる。
通勤途中も涙がとまらない。仕事にいくなり、みんなに休ませてくれたことをありがとうと伝えるだけで涙がとまらない。
どこにでもリモがいるのはわかっているのに、もうどこにもいない気持ちになって、リモをさがす
公園で目をつむり、鳥たちの声にリモが混ざってないか耳をすます
電車から鳥の群れが空をとぶのがみえて、リモがいないかさがす
リモのあたたかさ、やわらかさ、ほんわかした空気、たよりになる存在感。
なにもかもがリモ。
雨がふってきた。
リモが、天国のうしモカが時に雨粒になるって言っていたのを思い出した。この雨はリモなの?
リモがもう最後かもと思った数時間、涙はでるけどやさしい時間だった。
手の中で眠るリモ。あたたかいし、耳をつけると心臓のコトンコトンの音がきこえる
一緒にいさせてくれてありがとう。ただそれだけ。
3年間も病気の身体でがんばってくれてたんだから、もう十分というほどの時間をリモがくれた。
だけど、もっと長く、もっと一緒に、できたらずっと一緒にいたいわたしは、ずっとよくばりだ。