本日は、お日柄もよく

勉強

原田マハ著、小説「本日は、お日柄もよく」の最後に書かれた4行のスピーチを読み終えて、書き言葉も話し言葉も同じくらい大切だと痛感しています。

書き言葉を勉強し始めたのが、Webエンジニアへ転職したとき。
そのあと、東京で転職活動するときに話し言葉を勉強しだした。
採用面接のための台本を書いて、本番で試す。
その経験は、今の仕事にかなり役立っています。

スピーチライターの小説は、常に物語のピークを感じました。
ゆっくり読もうと意識するほど、食べることも忘れて早く読んでしまう。
本心をたずねる会話、静かで熱いスピーチが大好きです。
声から伝わる、言葉では表現できない思いを受け取れる楽しいひととき。
紙の上の文字から、なぜかその声が伝わってきたのです。
まるで映画を見ているように。

僕は伝えたいことを、短く表現するのが好き。
だから、小説の終わりに強く心を打たれました。
いたいことは、はじめに言う。もったいぶらずに。
この小説もそうだった。
読んでくださる方の目を思い浮かべて文章を書く。
話すときは、聞いてくださる方の目をまっすぐ見る。

そんなことを考えながら、今日もブログを書きました。

きぢのイラスト(さとり)