しまったと思わせる助言が好き

おりこう猫

大人になると、わかりずらく注意される。

日本独特の文化かもしれない。
大人が大人を注意するとき、実にわかりづらい言葉を使う。
いわゆる逆の表現を使うんです。
で、気づかないと「あの人は注意してもわからない」と影で言われてしまう。
それが大人のセカイかもしれないけど、僕は正直苦手だな。

遅刻して「すみません」と謝ったとき、『大丈夫ですよ』と笑顔で言われる。
『気にしてないよ』や『問題ありません』と解釈する場合がある。
表情から読み取るのが苦手な人もいるし、言葉通り素直に解釈する人もいる。
気づく力は、一人ひとりレベルが違うから、これらわかりずらい注意では成長を促せない。

だから、僕はニヤッとしながら『あぁ、遅れて損したねぇ』と言う。
周りにいる人が成長してくれたら、僕も助かるのでストレートに伝えちゃう。
注意というより、こんないいことがあるよ、と言う。
繰り返し話しながら、勝手にレベルアップを期待している。

わかりずらい注意は、ある意味イジメに近いところがある。
他人より優位になる、マウントをとっている。
注意するとエネルギーを使うから、直接言うのは疲れる。
嫌われたくない本音もある。
だから、逆の表現でわかりずらくするのかもね。
自分に優しく、他人に厳しい注意表現。

そんなこともあって、「しまった!」と思わせるユーモアのある注意、僕は好きです。

きぢは、仲間と一緒に暮らしを楽しくする工夫をしています。活動の一部を「コトリ工房デザイン部とは」で紹介していますので、ぜひご覧ください。
きぢのイラスト(さとり)