うしモカ、病院へ

午後3時が近づいてきた。
でもあいにく激しい雨が降っているから、家までタクシーを呼んで動物病院へ。

うしモカを預け、待合室にいると「先生からお話があるので中に来てください」って、診察室と通り越し、スタッフルームを通り越し、小さなケージの並ぶ部屋へ通された。

先生が開口一番「この状態はもう助かりません。今は激しい痛みがあると思います。だから、酸素室で身体を温めて、落ち着いてきたら痛み止めを打ちましょう。緩和してあげることしかもうできないんです」と言う。

「???」

遺伝性の心臓の疾患で、血栓ができてそれが大動脈に詰まっている症状だと言う。
後ろ足が麻痺し、呼吸が激しくなるのが、その病気の特徴なんだとか。

確かにうしモカは家にいた時より、呼吸が激しく、痛みも強そうに見える。
「では、私はここで見守っています」と言って、うしモカと2人の部屋で約2時間半を過ごした。