魂の仕事

沖縄県の大宜味村で芭蕉布を作り続けつ平良敏子さんは100歳。
糸芭蕉の栽培から始め、機械を一切使わずに糸を績み、染め、布にする。

平良敏子さんは人間国宝。
そりゃそうだ、沖縄の宝だもの。

先日、平良敏子さんの「白寿記念作品展」に行ってきた。
作品の展示は識名園の「御殿」内。
畳間にライトアップもなくひっそりと、けれどにじみでる美しさと光。
ゆっくりゆっくりと作品を見て歩いた。

すると最後の部屋になんと平良さんがいらっしゃるではないか。
しかも目の前で、神業とも言える芭蕉績みも披露してくれた。

その手先も見逃せないけれど、平良さんの存在感を感じることができて本当に貴重な時間。

平良さんは「毎日いい仕事ができますように」って祈っているんですって。
90年の間、毎日毎日繰り返されてきた祈りと仕事。