家という建築物

20150113-1
ここ数日感じるのは、個展会場のある建物(実家)にも興味をもってくれる人が多いなということ。
1976年に建築されたこの建物は、当時にしてはモダンでひと目をひく個性的なものでした。
建物の中央部分が中庭としてくりぬかれ、各部屋に光が届く構造になっています。
屋上の半分は芝生がひかれ、半分は階段をあがると増築ようの屋上があります。
個展2日目、となりのビルに暮らす同級生のお母さんが現れました。
何十年ぶりに会うし、お話するのも初めてでした。
その方はビルでギャラリーをされていて、窓から見えるこちらの建物が「フランスの風景」みたいで、
大変気に入っていたそうです。
わが家は、敷地ぎりぎりに建てられていないので近隣のお家にとっても、光をさえぎらずよかったそうです。
個展3日目は、建物の前のバス停を毎日使うという通りがかりの人が、入ってきてくれました。
前を通っていてこの建物が気になっていたそうです。
初日には、何十年ぶりに会う従姉妹たちが遊びにきてくれました。
建築に興味のある友人たちの何人かは、建物の中を見学しました。
みんな一同に「こわしてしまうなんてもったいない!」と言ってくれます。
でも、こんなふうにお家もみんなに惜しんでもらえて、眺めてもらえて、うれしいんじゃないかしら。
そう、そう「おいとま展」はお世話になった家に感謝する気持ちからはじまった企画。
よかった、よかった。